ニコラス・ストーラー監督作「憧れのウェディング・ベル」("The Five-Year Engagement" : 2012)[DVD]

結婚を熱望するカップルが、事ある毎に結婚式の延期を余儀なくされ、愛の試練に直面する様を描くロマンチック・コメディ作品。

 

サンフランシスコで暮らすスー・シェフのトムとロンドン出身のヴァイオレットは、大晦日の仮装パーティで出会い、交際を始めたカップル。それから丁度一年後の大晦日、トムはヴァイオレットと共にパーティに向かうと見せかけ、サプライズ演出を仕掛けようとする。しかし、ヴァイオレットはトムの浮ついた様子を察知し、その企みを問い質す。トムはルビーの指輪を取り出し、サプライズのプランでプロポーズする予定だった事を明かす。喜んだヴァイオレットは気付かなかった事にして、プラン通りに進める様にトムに促す。トムは同僚にして親友のアレックスの協力を得て、自身の勤めるレストランの屋上へヴァイオレットを招き、二人だけのディナーをセッティングする。そこでトムは改めてプロポーズし、ヴァイオレットは快諾する。

それから二人は同棲を始める。程なく、二人は親族と友人を集めて婚約パーティを開く。パーティの最中、アレックスはヴァイオレットの姉スージーにアプローチする。その夜、トムとヴァイオレットは併設されたホテルに泊まる。二人は互いの将来について語り合い、ヴァイオレットはカリフォルニア大学バークリー校に就職して心理学の教授になる希望を、トムは自分の店を持つ希望を伝える。翌朝、二人はアレックスとスージーが一緒にホテルに泊まり、関係を持った事を知って驚く。

トムとヴァイオレットは結婚式をシスコで挙げるべく、ヴァイオレット主導で準備を着々と進める。同時にヴァイオレットはバークリー校からの採用通知を待ち続けるも、一向に届かない為、落ちた事を知る。ヴァイオレットはキャリアが無い上に、育児と家事に追われるだけの生活に失望する。その直後にスージーの妊娠が発覚した事で、アレックスとスージーの結婚式がトム達に先行して行われる。

程なくして、ヴァイオレットはミシガン大学からの採用通知を受け取る。任期は二年間という短期である為、トムはヴァイオレットの希望を尊重し、一緒にミシガンに移る決意をする。二人は式を延期し、ミシガンで落ち着いてから結婚する事を決める。トムはシェフのサリーに退職を申し出る。サリーは新店のクラム・バーをトムに任せようと考えていた事を明かし、慰留する。トムは後ろ髪を引かれながら退職する。

二人は雪深いミシガンへ移住する。ヴァイオレットは社会心理学の教授ウィントンに師事する。一方、トムは不慣れなミシガンでの暮らしに苦慮しながらも、シェフ職を求めて店回りを行うが不振に終わり、ターキンが営むサンドイッチ店のスタッフとして雇われる。

ヴァイオレットは自己制御に関する実験案をウィントンに採用される。被験者の前に古くなったドーナツを置き、20分後に新しい物と取り換えると伝え、それでも手を出した人を観察するという内容で、ヴァイオレットは自らの資質に手応えを感じる。

ある夜、ヴァイオレットはトムと共にウィントンが自宅で開いたパーティに参加する。トムはその席で、同じく研究者をパートナーに持つビルと出会い、意気投合すると、狩りに誘われる。ヴァイオレットはトムがミシガンでの暮らしに不満を抱いていないか気遣う。後日、トムはビルと共に山へ鹿狩りに出かける。

程なく、アレックス達に第一子のヴァネッサが誕生し、トム達はシスコへ駆け付ける。アレックスはトムの代わりに任されたクラム・バーが大盛況だと伝えると、トムがミシガンでの暮らしで募る不満を抑えている事を察し、妻に対しては正直であるべきだと説く。ヴァイオレットは母シルヴィアに式の日取りを決める様に促される。今度は時間に余裕のあるトムが主導して式の準備に取り掛かる。

ヴァイオレットはトムが不満を抱いている事を察し、その事をウィントンに打ち明ける。ウィントンはヴァイオレットの努力を評価し、罪悪感を持たず、利己的になっても良いと諭す。トムはビル、ターキンの協力を得て、式の準備を着々と進めていく。

ヴァイオレットのドーナツ実験が終わり、先にドーナツを食べた人が情緒面で問題を抱えている傾向がある事が判明する。ウィントンはヴァイオレットの功績も寄与し、助成金が下りた事を明かすと、任期を更に二年延長する事を決める。

ヴァイオレットは二年の延長の後、上手くいけば永住する事になるとトムに伝える。ヴァイオレットはトムの心情を察しながらも、自分の努力が認められたと主張し、研究が生き甲斐である事の理解を求めるが、トムはそれを認めながらも不満を露わにする。ヴァイオレットはトムが負け犬の様に自分自身を貶めている事を指摘するが、トムは誇れる仕事を持っていない男の気持ちを考える様に訴える。以後、二人は蟠りを抱えたまま、月日が流れる。トムはビル、ターキンの影響を受け、山男の様な風貌に変わっていく。

アレックスとスージーがヴァネッサを連れて、ミシガンへ訪ねてくる。トムは自ら獲った鹿や野菜を使った料理でもてなす。スージーは第二子の妊娠を打ち明ける。トムとヴァイオレットはヴァネッサを預かる事で、アレックスとスージーに羽根を伸ばして息抜きする様に勧める。その晩、トムが目を離した隙にヴァネッサが放置されていたクロスボウを手にし、ヴァイオレットの脚を射ってしまう。戻ってきたアレックスは、ヴァネッサにショックを与えた事に加えて、世捨て人の様に変わり果てたトムについて詰る。

高齢の親族の死が相次ぎ、トム達の結婚式は更に延期される。ヴァイオレットは研究室の面々とバーへ行き、親交を深める。その際、ヴァイオレットはウィントンにトムの不満について愚痴っている内に、酔った勢いでキスをしてしまう。たちまち罪悪感に駆られたヴァイオレットは、その足でトムの職場を訪ねると、式の延期が時間の無駄だと説き、プロポーズする。

二人は準備に取り掛かり、リハーサルディナーの前日まで漕ぎ着ける。その夜、ヴァイオレットはウィントンとキスをした事をトムに打ち明け、式への招待を取り消す事を決める。二人はセックスが上手くいかなくなり、しこりを残したまま、親族と友人達を招いてディナーを迎える。

ディナーは淡々と進行するもトムはヴァイオレットと向き合う事ができず、店の外へ出たところで、謝罪に来たウィントンと遭遇する。トムはウィントンに憂さ晴らしをすべく追いかけ回すが、テコンドーを修得しているウィントンには敵わず、逃げられる。トムは帰る途中で同僚のマーガレットと遭遇すると、店に連れ込まれて、酔った勢いでセックスへと誘われるが、我に返ってその場を後にする。トムは宛もなく雪深い森の中を彷徨い歩く内に寝入ってしまい、朝を迎える。

病院に搬送されたトムは、凍傷で左足の親指を失う。病室に駆け付けたヴァイオレットに、トムは今の不幸な自分が嫌いであり、このままでは望む夫になれないと説き、ヴァイオレットは自責の念に駆られる。ヴァイオレットは指輪をトムに返し、二人は別れを選択する。

程なくして、シスコに戻ったトムは、アレックスの店に雇い入れられ、同僚のオードリーと交際を始める。一方、ヴァイオレットはウィントンと交際を始める。

月日は流れ、ヴァイオレットの誕生日がやって来ると、トムはヴァイオレットにメールで祝いのメッセージを寄せ、ヴァイオレットはそのお返しに電話で久しぶりに連絡する。二人は近況を語り合った後、別れた要因を挙げるゲームを行う。ヴァイオレットはトムが古いドーナツに手を出す様子を見て、深い関係を築けないと悟り、怖くなった事を明かす。トムはそれに憤慨し、感情的に反論してしまい、二人は再び溝を残したまま会話を終える。アレックスはトムが自分より腕が立ちながら、不遇に甘んじている様を見かね、自分の店を持つように告げてトムを解雇する。

トムは中古の救急車を購入すると、タコスのフードトラックへと改造して営業を始め、盛況を博す。一方、ヴァイオレットは多くの候補者の中から心理学の助教に選出され、歓喜する。しかし、間もなくそれが実力では無く、ウィントンの後ろ盾によるものだった事が判明する。ヴァイオレットに事実を問い質されたウィントンは、好意を抱くヴァイオレットを傍に置いておく為に主観で推薦した事を認めた為、ヴァイオレットはウィントンと決別する。

トムは両親からヴァイオレットと復縁する様に強く促されると、意を決してオードリーに別れを告げる。程なく、ヴァイオレットの祖母が急逝すると、トムはロンドンで行われる葬儀へ駆け付け、ヴァイオレットと久しぶりの再会を果たす。その日、二人は愛し合い、トムは秋学期が始まるまでシスコに来る様にヴァイオレットに勧める。

ヴァイオレットはシスコでトムの店を手伝いながら、二人きりの時間を仲良く過ごす。スージーは二人の関係が5年にもなり、トムがヴァイオレットの為に引っ越しまでした事を説き、完璧な人生など望むべくもないのだと諭す事で、トムと結婚する様にヴァイオレットに促す。

ヴァイオレットがミシガンへ帰る日が訪れる。トムが空港へ送る直前、ヴァイオレットは突然、サプライズのプロポーズをする。トムも空港でプロポーズする予定だった事を明かし、再びルビーの指輪を捧げる。ヴァイオレットは予め仕込んでおいたプランを実行に移し、トムを公園に招くと、そこには既にアレックスとスージー、親族一同が集合しており、衣装や音楽などを即製で整えられる。結婚式が華々しく行われ、トムとヴァイオレットは五年越しでようやく結ばれる。

 

 

出会いから一年、プロポーズの末に結婚式の予定を立てるも、何やかやで日延べを繰り返し、その間に移住やら不仲があり、5年間も結婚の気を逸してしまうという、あるあるねーよなラブコメ。軽い下ネタやブラックジョークを織り交ぜつつ、終始愉快にストーリーが進行するのは良いのだが、やや冗長な感は否めない。そのくだり必要?ってシーンはカットして、もう15分ほど短くしたらテンポは良くなると思う。まあその分エミリー・ブラントの魅力が炸裂しているから許せてしまうのだが、この人はマジで美人なのにチャーミングで大好きだな。「イッたフリしたでしょ?」とか、大物女優になってもこういう作品に積極的に出て欲しい。俺もこんなステキな彼女と来世で出逢って結婚したい。

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